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2018年8月12日日曜日

父の言葉「抽象画」「空の青さ」

(いしいたけるより)

父とは生前よく芸術について語り合ったんですが、特に記憶に残ってる内容がふたつある。

* 美そのものを描くための抽象画
* 空の青さに憧れて


父の作品の多くは抽象画だ。
父が言っていたのは、「具象では結局写真より写実的にはならない。美そのものを描くには抽象画のほうがいい」というようなことだ。
美というイデアを表現するのに、美のインスタンスである具象物を経由するとさらにそのコピーを描くことになるのでコピーのコピーになる。
抽象画のアプローチなら美にダイレクトにアプローチできると。


父が癌で亡くなる際、本人の希望で最後は自宅の父の部屋の父のベッドで迎えた。
最後に父と交わした会話で、父はなぜ自分が画家を志したのかを話してくれたらしい。しかしもう喋れる状態ではなかったので聞き取れた言葉はわずかだった。
それが「空の青さに憧れて…」だった。
空の青さに憧れたことが芸術に取り組む原点だったのだろう。
 

石井照洋 略歴



石井照洋(いしいてるひろ)
1944・横浜市生まれ
日本デザイナー学院卒

1969~70画家勝呂忠氏の手伝いで愛知県常滑の陶園にて陶板壁画の制作、各地の取り付けの手伝いなどに従事。
常滑の地元作家に触発を受けアーティストを志す。
その後独学で油彩の作品を描く。

コンクール展、団体展等、東京都美術館などで発表。
1975・ヨーロッパ8カ国に遊学。

40代よりフリー。油彩を離れ、和紙に混合技法の抽象のスタイルになる。
個展、グループ展などで発表。

現在は材質や表現方法にこだわらず自由に描きたいものを描いている。
特にドローイングとパソコンのコラボレーションに取り組んでいる。
最近は油彩の面白さを再発見したような気がして、また追求し始めている。

(2008年頃 本人によるプロフィール文言から)

当ブログについて

当ブログはいしいたける( http://loveandcomic.com/ )が作成し、実父である故・石井照洋(いしいてるひろ 1944~2009)の作品をデジタルアーカイブとしてインターネットの世界に残しておくことを目的としています。

できれば永久に残って欲しいものなんですが、私が死んだりGoogleが潰れたりしたらこのアーカイブも消えてしまうかもしれません。各種検索エンジンがキャッシュを作ったりしてなんだかんだで人類が滅ぶまではどこかしらかにデータが残ってくれればいいなと考えています。

最終目標としては、例えば100年後とかに父の作品(リアル世界での絵画作品)が世界を回った先の外国なんかで美術家に見出され、この作者はどういう人物なのだろうと検索されたときにちゃんと当人に行き着けるようにということが空想されています。

当ブログのコンテンツは、父が生前に作っていたが現在は消失してしまっているWebサイト「画房へようこそ」 をベースにしており、作品についてのコメントは基本的にそのバックアップデータからコピーしたものです。

リンク : データ未整理で取り急ぎグーグルフォトのアルバムにアップしたもの

[混合技法]Memento mori

[Memento mori ] 64x46cm 2004 和紙・チョーク・水彩・パステル・グアッシュ (自分が)死ぬということを覚えていなさい。 (石井照洋によるテキスト)